加齢に伴う血圧変動に性差、女性は20代から急上昇

米国の地域ベースのコホート試験4件のデータを用いて1971-2014年の43年間に収集した血圧測定値（14万4599件）の性特異的解析（sex-specific analysis）を実施。生涯にわたる血圧上昇の長期的パターンの性差を検討。5-98歳の3万2833人（女性1万7733人）を対象とした。 その結果、女性は男性に比べて20歳代から血圧が急激に上昇し、生涯持続した（尤度比検定で収縮期血圧χ2＝531、拡張期血圧χ2＝123、平均動脈圧χ2＝325、脈圧χ2＝572、いずれもP＜0.001）。血圧の推移（trajectory）の性差は、複数の心血管疾患危険因子で調整後も維持された（尤度比検定で収縮期血圧χ2＝314、拡張期血圧χ2＝31、平均動脈圧χ2＝129、脈圧χ2＝485、いずれもP＜0.001）。 ...