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多発性硬化症の神経保護薬3種、十分な有効性示せず

2020年2月11日  The Lancet Neurology

二次性進行型多発性硬化症患者445例を対象に、神経保護薬3種(amiloride、fluoxetine、リルゾール)の有効性を第IIb相並行群間二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討(MS-SMART試験)。MRI測定によるベースラインから96週までの脳容積変化率(PBVC)を主要評価項目とした。 その結果、intention-to-treat集団(96週時のデータが得られた393例)を対象とした主解析で、実薬3群とプラセボ群のPBVCに差はなかった[amiloride vs. プラセボ0.0%(95%CI -0.4-0.5、P=0.99)、fluoxetine vs. プラセボ-0.1%(-0.5-0.3、P=0.86)、リルゾール vs. プラセボ-0.1%(-0.6-0.3、P=0.77)]。重篤な有害事象の発生率は低く、試験群間で同等だった(amiloride群9%、fluoxetine群6%、リルゾール群11%、プラセボ群12%)。 ...