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鼓室チューブ、難聴に有効だがQOL改善せず

2020年2月13日  専門誌ピックアップ

両側性難聴が見られる3カ月以上の慢性滲出性中耳炎(OME)を有する小児患者327例を対象に、鼓室チューブ手術のQOLへの影響を試験データの二次解析で検討した。 その結果、鼓室チューブ手術施行患者で中耳炎質問票OM8-30、小児のQOLを評価するPedsQL、健康効用値を評価するHUI3の無作為化後12カ月時の総スコアに有意な変化は見られなかった。12カ月時のOM8-30難聴サブ尺度スコアは手術施行群で非施行群に比べ良好だった(調整後平均差-0.46、95%CI -0.69--0.23、P<0.001)。手術の時期により調整後平均差には変動が見られ、無作為化後5週-6カ月時施行群では-0.4(同-0.67--0.13、P=0.004)、6カ月-12カ月群では-0.54(同-0.87--0.22、P=0.001)だった。 ...