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胃がん家族歴あってもピロリ菌除菌でリスク低下

2020年2月13日  New England Journal of Medicine

第一度近親者に胃がん患者がいるヘリコバクター・ピロリ感染陽性者1676例を対象に、ヘリコバクター・ピロリ除菌の胃がんリスク抑制効果をプラセボ対照試験で検討した。 その結果、追跡期間中央値9.2年での胃がん発症率は除菌群1.2%、プラセボ群2.7%だった(ハザード比0.45、95%CI 0.21-0.94、ログランク検定のP=0.03)。除菌群の胃がん発症患者10例中5例に感染持続が確認された。ヘリコバクター・ピロリ除菌達成の有無による胃がん発症率は除菌達成群0.8%、感染持続群2.9%だった(同0.27)。有害事象は軽度だったが、除菌群の方がプラセボ群よりも発生率が高かった(53.0% vs. 19.1%、P<0.001)。 ...