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インスリン抵抗性の糖尿病発症との関連、β細胞障害より強い

2020年2月16日  専門誌ピックアップ

China Cardiometabolic Disease and Cancer Cohort Studyに参加した中国の成人9万4952人を対象に、インスリン抵抗性およびβ細胞機能障害と糖尿病発症の関連と肥満症の影響について人口ベースの前向きコホート試験で評価した。 解析の結果、インスリン抵抗性の恒常性モデル値(HOMA-IR)の高さは(四分位最高群 vs. 最低群、ハザード比6.70、Zスコア1単位上昇に対するハザード比2.17)、低いβ細胞機能の恒常性モデル値(HOMA-B)(同4.08、1.92)よりも糖尿病の高リスクと関連を示した。糖尿病発症の約24.4%がインスリン抵抗性に、12.4%がβ細胞機能不全に起因すると考えられた。正常体重者の糖尿病に対するハザード比は、HOMA-IRのZスコア1単位上昇に対し1.83、HOMA-BのZスコア1単位低下に対し2.03で、肥満症患者では2.02と1.88だった。 ...