rosiglitazoneが心不全リスク増加に関連

チアゾリジン系抗糖尿病薬rosiglitazoneの心血管リスクおよび死亡率への影響を無作為化比較試験の系統的レビューとメタ解析で検討した。 その結果、試験33件の個別患者データ（IPD：2万1156例）の解析で、rosiglitazone投与群は任意の対照群と比べて、複合イベント（急性心筋梗塞、心不全、心血管死、非心血管死）リスクが33％高かった［オッズ比1.33、95％CI 1.09-1.61、個々のオッズ比：心筋梗塞1.17（0.92-1.51）、心不全1.54（1.14-2.09）、心血管死1.15（0.55-2.41）、非心血管死1.18（0.60-2.30）］。IPDが得られなかった103試験のサマリーレベルデータ（心筋梗塞2万3683例、心血管死2万2772例）を含む解析では、心筋梗塞および心血管死のオッズ比の低下が見られた（1.09、0.88-1.35、1.12、0.72-1.74）。 ...