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COVID-19、母児垂直感染の根拠見られず

2020年2月17日  Lancet

2020年1月20日から1月31日にかけて新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のため武漢大学中南病院に入院した妊娠後期の妊婦9例を対象に、臨床症状と子宮内垂直感染の可能性を検討した。 7例に発熱があったほか、咳(4例)、筋肉痛(3例)、咽頭痛(2例)、倦怠感(2例)の症状が認められた。5例にリンパ球減少症(1.0×109/L未満)、3例にALT、AST高値が見られた。胎児ジストレスが2例に認められた。2月4日時点で、重症肺炎を来したり死亡したりした患者はなかった。全9例が帝王切開により生児を出産した。新生児仮死となった児はなく、いずれの児も1分アプガースコアは8-9点、5分アプガースコアは9-10点だった。6例について羊水、臍帯血、新生児の咽頭スワブ、母乳献体を精査したが、SARS-CoV-2は陰性だった。 ...