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COVID-19、武漢以外での感染例は比較的軽症

2020年2月21日  British Medical Journal

中国浙江省の医療機関7施設に入院した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者62例(男性36例、女性27例、年齢中央値41歳)の臨床像を症例集積研究で検討。2020年1月10-26日のデータを後ろ向きに解析した。 62例中23例に2週間以内の武漢市訪問歴があったが、武漢海鮮市場への接触はなく、全例がヒト-ヒト感染だった。20例(32%)に肝疾患や高血圧症などの併存疾患があった。 発症時の主な症状は、発熱(77%)、咳(81%)、喀痰(56%)、頭痛(34%)、筋肉痛または倦怠感(52%)、下痢(8%)、喀血(3%)で、入院時に息切れがあった患者は2例(3%)にとどまった。ウイルス曝露から発症までの期間中央値は4日、発症から入院までの期間は同2日だった。 画像検査では、1例を除く全例に胸部CTまたはX線上の異常を認めた。84%は両側性の異常で、CTでは多小葉性、亜区域性のコンソリデーション、またはすりガラス状陰影の典型所見を認めた。治療では、89%に抗ウイルス薬、45%に抗菌薬、26%に全身性ステロイド薬および免疫グロブリンが投与された。論文執筆時、1例が急性呼吸窮迫症候群のた...