早産高リスク妊婦のペッサリー使用、有意な効果見られず

早産リスクの高い無症候性妊婦での子宮頸管ペッサリーの早産および有害周産期転帰予防効果を、無作為化比較試験12件（妊婦4687例、胎児/乳児7167例）の系統的レビューおよびメタ解析で検討した。 その結果、ペッサリー群と非ペッサリー群で、妊娠34週未満の自然早産リスクに有意差は見られず、プール解析でのペッサリー群の非ペッサリー群に対する相対リスクは子宮頸管長25mm以下の単胎妊娠で0.80（95％CI 0.43-1.49、科学的根拠の質：低）、任意抽出した双胎妊娠で1.05（同0.79-1.41、：中）、子宮頸管長38mm未満の双胎妊娠で0.75（同0.41-1.36、：低）、25mm以下の双胎妊娠で0.72（同0.25-2.06、：低）だった。全体での妊娠37週未満、32週未満、28週未満の早産および大部分の有害妊娠、母体、周産期転帰に有意差は見られなかった（科学的根拠の質：低ないし中）。 ...