親と死別した子のPTSにトラウマ中心CBTが有効

ケニアとタンザニアの都市部と農村部で親と死別した7-13歳の小児640人を対象に、地域の非専門家カウンセラー（lay counselor）によるトラウマ中心認知行動療法（trauma-focused cognitive behavioral therapy：TF-CBT）の心的外傷後ストレス（PTS）改善効果を無作為化試験で検討した。 その結果、12週間の治療終了後、TF-CBTは通常ケアに比べて、ケニアの農村部（Cohenのd＝1.04、95％CI 0.72-1.36）と都市部（同0.56、0.29-0.83）およびタンザニアの都市部（同0.45、0.10-0.80）の小児のPTSを改善した。12カ月後、ケニアではTF-CBTの有効性が維持されていたが（農村部：Cohenのd＝0.86、95％CI 0.64-1.07）、同都市部：0.99、0.75-1.23）、タンザニアではTF-CBTと通常ケアのPTS改善率が同等だった（同農村部：0.09、－0.08-0.26、同都市部：0.11、－0.09-0.31）。 ...