米メディケイド拡大で低所得者の医療費負担が軽減

米国で医療費負担適正化法によるメディケイドプログラム拡大と拡大後4年間（2014-17年）の低所得者の医療支出との関連を検討。世帯所得が連邦貧困水準の138％を下回る19-64歳の全国代表標本3万7819人のデータを用いて、疑似実験法による差分の差分法分析を実施した。 その結果、メディケイド拡大が、2016-17年の自己負担費の低下（調整後の変化率－28.0％、95％CI －38.4-－15.8、調整後の絶対変化－122ドル、調整後のP＜0.001）、自己負担費＋保険料の低下（同－29.0％、－40.5-－15.3、－442ドル、P＜0.001）および大きな経済的負担（自己負担費＋保険料が所得から必要最低限の生活費を除いた額の40％超と定義）の可能性低下（調整後の変化－4.7％ポイント、95％CI －7.9-－1.4、調整後のP＝0.01）との関連が見られた。 ...