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COVID-19の8割が軽症、医療従事者の致死率は0.3%

2020年2月25日  Journal of the American Medical Association

2020年2月11日までに中国感染症情報システムに報告された新型コロナウイルス感染(COVID-19)に関する患者記録を中国疾病予防管理センター(CDC)が解析した。 対象7万2314人のうち、4万4672例(61.8%)が確定例、1万6186例(22.4%)が疑い例、1万567例(14.6%)が臨床診断例(湖北省のみ)、889例(1.2%)が無症候例だった。確定例の86.6%が30-79歳で、80.9%が軽症だった。 確定例のうち死亡は1023例で、致命率は2.3%だった(男性2.8%、女性1.7%)。年代別では80歳代以上の致命率が14.8%と最も高く、地域別では湖北省の致命率(2.9%)がその他の地域の致命率(0.4%)の7倍以上だった。併存疾患がない患者の致命率は0.9%と低かったが、併存疾患がある患者では、心血管疾患で10.5%、糖尿病で7.3%、慢性呼吸器疾患で6.3%、高血圧6.0%、がん(5.6%)と大幅に高かった。重篤な状態に至った患者の致命率も49.0%と高かった。 中国でのCOVID-19は、2019年12月以降湖北省外に伝播し、2020年2月11日までに全31...