MRSA菌血症に抗ブドウ球菌βラクタム系薬の併用効果みられず

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌（MRSA）菌血症の成人入院患者352例を対象に、標準療法（バンコマイシンまたはダプトマイシン）と抗ブドウ球菌βラクタム系抗菌薬（flucloxacillin、クロキサシリンまたはセファゾリン）の併用効果を非盲検無作為化試験で検討した。 その結果、90日時の主要評価項目（死亡、5日目の持続性菌血症、微生物学的再発、微生物学的治療失敗の複合）発生率は併用療法群35％、標準療法単独群39％だった（絶対差－4.2％、95％CI －14.3-6.0）。この試験は安全性の懸念から早期に中止された。 ...