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股関節骨折の迅速手術で死亡と合併症減らず

2020年2月27日  Lancet

手術を要する45歳以上の股関節骨折患者2970例を対象に、診断後6時間以内を目標とする迅速な手術の術後転帰改善効果を多国間無作為化比較試験で検討した(HIP ATTACK試験)。 股関節骨折の診断から手術までの時間の中央値は、迅速手術群6時間(四分位範囲4-9)、標準ケア群24時間(同10-42)だった(P<0.0001)。無作為化後90日時での患者の死亡率は迅速手術群9%、標準ケア群10%(ハザード比0.91、95%CI 0.72-1.14、絶対リスク減少1%、95%CI -1-3、P=0.40)、重大な合併症(死亡、心筋梗塞、脳卒中、静脈性血栓塞栓症、敗血症、肺炎、生命を脅かす出血、大出血)の発生率は迅速手術群22%、標準ケア群22%(同0.97、0.83-1.13、1%、-2-4、P=0.71)だった。 ...