ヘディング後の記憶力低下にAPOE ε4アレルが関連

年間6カ月以上の活動を5年以上継続しているアマチュアサッカー選手352人（男性256人、女性96人、年齢中央値23歳）を対象に、ヘディングおよびアポリポ蛋白（APO）E ε4アレルと言語記憶の関連を縦断研究で検討した（Einstein Soccer試験）。 その結果、ヘディング回数が多い選手（ヘディング曝露が第4四分位）を少ない選手（第1、第2四分位）と比較すると、APOE ε4陽性者の言語記憶不良が陰性者よりも4.1倍多かった（陰性者：β=−0.36、95％CI －0.75-0.03、陽性者：β=−1.49、－2.05-−0.93）。ヘディング回数中等度の選手（第3四分位）を少ない選手と比較すると、APOE ε4陽性者の言語記憶不良が陰性者の8.5倍多かった（陰性者：β=−0.13、同−0.54-0.29。陽性者：β=−1.11、同−1.70-−0.53）。 ...