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COVID-19患者81例で胸部CT所見の変化を検討

2020年2月27日  専門誌ピックアップ

中国・湖北省武漢市の医療機関で、2019年12月20日から2020年1月23日の間に入院した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者81例を対象に、疾患の経過に伴う胸部CT所見の変化を検討(男性52%、女性48%、平均年齢49.5±11歳)。発症から初回CT検査実施までの時間を基に患者を4群に分類し(▽グループ1=15例、無症候性患者で発症前に検査実施▽グループ2=21例、発症から1週間以内▽グループ3=30例、発症から1-2週間▽グループ4=15例、発症から2-3週間)、画像所見と分布を比較した。 異常が見られた平均肺区域数は、全体が10.5±11.0、グループ1が2.8±3.3、グループ2が11.1±5.4、グループ3が13.0±5.7、グループ4が12.1±5.9だった。両側性(79%)、末梢性(54%)、辺縁不整(81%)、すりガラス陰影(65%)が多く、主に右肺下葉(849区域のうち225区域=27%)に見られた。グループ1の主な所見は片側性(60%)、多発性(53%)、すりガラス陰影(93%)で、グループ2では、病変が両側性(60%)、びまん性(52%)、すりガラ...