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COVID-19、ICU入室患者の6割が死亡

2020年2月27日  専門誌ピックアップ

中国・湖北省武漢市の金銀潭医院で、2019年12月下旬から2020年1月26日の間に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による重症肺炎のためICUに入室した患者52例の臨床経過と転帰を報告。主要評価項目は2020年2月9日時点の28日死亡とし、SARS-CoV-2による急性呼吸窮迫症候群(ARDS)発症と人工呼吸器管理を副次評価項目とした。 患者の平均年齢は59.7±13.3歳、67%が男性。40%に慢性疾患、51%に発熱があった。61.5%が入院から28日以内に死亡しており、中央値は7日(IQR 3-11)だった。死亡者は生存者と比べると、高齢(64.6歳vs. 51.09歳)で、ARDS発症率が高く(81% vs. 45%)、人工呼吸器管理実施率も高かった(94% vs. 35%)。ほとんどの患者がARDS(67%)、急性腎障害(23%)、心筋障害(23%)、肝機能不全(29%)、気胸(2%)などの臓器機能障害を呈し、71%が人工呼吸器管理を要した。13.5%に院内感染が発生した。 【訂正】2020年3月3日に以下を訂正しました。 本文中の「心外傷」は「心筋障害」の誤りでし...