脳卒中の転帰に血管内治療中の平均動脈圧が関連

急性虚血性脳卒中に対する血管内治療中の血圧と神経学的転帰の関連を検討するため、無作為化臨床試験3件（患者365例）のデータを用いて後ろ向きコホート研究を実施した。 182例（49.9％）が全身麻酔、183例（50.1％）が処置時鎮静を受けた。90日後の修正ランキンスケールスコア上昇と関連していたのは、平均動脈圧が70mmHg未満となった累積時間10分以上（調整オッズ比1.51、95％CI 1.02-2.22）および70mmHg未満が20分以上継続（同2.30、1.11-4.75）で、害必要数はそれぞれ10人と4人だった。平均動脈圧90mmHg超の累積時間45分以上（同1.49、1.11-2.02）および90mmHg超が115分以上継続（同1.89、1.01-3.54）も90日後のスコア上昇と関連し、害必要数はそれぞれ10人と6人だった。 ...