ICU人工呼吸患者、無鎮静と軽度鎮静で90日死亡率に差なし
2020年3月3日
New England Journal of Medicine
集中治療室(ICU)の人工呼吸器装着患者700例を対象に、無鎮静と軽度鎮静による死亡率改善効果を無作為化比較試験で比較(NONSEDA試験)軽度鎮静は鎮静中断を伴う鎮静[リッチモンド興奮・鎮静スケール(RASS)スコア-2から-3]と定義した。 その結果、90日死亡率は無鎮静群42.4%、軽度鎮静群37.0%だった(差5.4%ポイント、P=0.65)。ICU不要日数および人工呼吸器不要日数に有意な群間差はなかった。昏睡またはせん妄のない日数の中央値は無鎮静群27日、軽度鎮静群26日だった。重要な血栓塞栓性イベントは、無鎮静群で1例(0.3%)および軽度鎮静群で10例(2.8%)に発生した(調整なし群間差-2.5%ポイント)。 ...
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