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COVID-19、発熱なく画像所見正常例も 1099例の臨床的特徴

2020年3月3日  New England Journal of Medicine

中国の医療機関552施設で2020年1月29日までに確定診断を受けた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者1099例を対象に、臨床的特徴を検討した。 年齢中央値は47歳、41.9%が女性だった。主要複合評価項目(ICU入室、人工呼吸器の使用、死亡)は6.1%に発生した(ICU入室5.0%、人工呼吸器の使用2.3%、死亡1.4%)。野生動物との接触があったのはわずか1.9%だった。武漢市非在住者の72.3%が武漢市在住者と接触があり、そのうち31.3%に武漢市への訪問歴があった。 頻度の高い症状は発熱(入院時43.8%、入院中88.7%)と咳嗽(67.8%)で、下痢はまれだった(3.8%)。潜伏期間中央値は4日(四分位範囲2-7)だった。入院時の胸部CTで最も多く見られた所見はすりガラス陰影(56.4%)だったが、非重症例の17.9%、重症例の2.9%には胸部X線およびCT上の異常所見はなかった。患者の83.2%には、入院時にリンパ球減少が見られた。 ■■新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の関連情報を随時更新中!■■ ...