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出血高リスク者のPCIステント、ポリマー使用がポリマーフリーに非劣性

2020年3月4日  New England Journal of Medicine

経皮的冠動脈インターベンション(PCI)施行後に1カ月間の2剤併用抗血小板薬療法を受けた出血高リスク患者1957例を対象に、ポリマーベース薬剤(zotarolimus)溶出ステント(PB-DES)とポリマーフリー薬剤(umirolimus)被覆ステント(PF-DCS)の効果を無作為化試験で比較した(ONYX ONE試験)。 その結果、1年時の主要複合安全性評価項目(心臓死、心筋梗塞またはステント血栓症)発生率は薬剤溶出ステント群17.1%、薬剤被覆ステント群16.9%でリスク差は0.2パーセントポイント(片側97.5%信頼区間上限値3.5)となり、非劣性マージンの4.1を下回ったため薬剤溶出ステントの非劣性が示された(非劣性のP=0.01)。複合有効性評価項目(心臓死、標的血管心筋梗塞または標的病変血行再建術)発生率は17.6%、17.4%でリスク差は0.2%ポイント(同3.5)となり、非劣性マージンの4.4を下回ったため薬剤溶出ステントの非劣性が示された(非劣性のP=0.007)。 ...