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エンパグリフロジンでSIADの血漿Na濃度上昇

2020年3月4日  専門誌ピックアップ

抗利尿作用不適切症候群(SIAD)による低ナトリウム(Na)血症の入院患者88例を対象に、標準的水分制限に加えたエンパグリフロジンの効果を二重盲検プラセボ対照無作為化試験で検討した。 その結果、エンパグリフロジン群で、プラセボ群と比べ血漿Na濃度中央値の有意な上昇が得られた(10 mmol/L vs. 7mmol/L、P=0.04)。重度低Na血症(125mmol/L未満)およびベースラインの浸透圧が低いことで、エンパグリフロジンに対する反応の可能性が高まった。エンパグリフロジン治療は忍容性良好で、治療患者では低血糖または低血圧はみられなかった。 ...