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アルツハイマー病進行のリスク評価に空間ナビ能力が有用か

2020年3月6日  専門誌ピックアップ

被験者95例で評価した認知地図(CM)および65例で評価した経路学習(RL)の結果を用いて、空間ナビゲーション能力による認知症進行予測精度を検討。平均4-5年間の臨床的進行を臨床的認知症重症度判定尺度(CDR)で評価した。 その結果、CMおよびRLは臨床的進行の予測因子だった(いずれもP<0.032)。エピソード記憶を含んだモデルでRLの「学習」を除く全評価項目は予測因子となり得た(P’s<0.048)。リン酸タウ/アミロイドβ42(ptau181/Aβ42)をモデルに含んだ場合、RLの「想起」のみが予測因子のままだった(P<0.001)。CMは海馬およびptau181/Aβ42との相互作用を示した(いずれもP<0.013)。CM、RL、エピソード記憶は高い診断精度を示した(曲線下面積0.894、0.794、0.735)。 ...