HIVリザーバーへのkick and kill療法に有意な効果見られず

ヒト免疫不全ウイルス（HIV）陽性診断から1カ月以内に抗レトロウイルス療法（ART）を開始した男性患者60例を対象に、潜伏感染細胞（HIVリザーバー）を活性化させて治療するキック・アンド・キル（kick and kill）療法併用の効果を第II相無作為化比較試験で検討した（RIVER試験）。 その結果、無作為化後16週目と18週目のHIV DNA総量の平均は、ART単独療法群でCD4+T細胞106当たりHIV DNAコピー数3.02log10、kick and kill療法併用群では3.06log10となり、群間で統計学的有意差はなかった（平均差0.04log10、95％CI －0.03-0.11、P＝0.26）。併用療法群で治療に関連した重篤な有害事象の発生はなかった。 ...