COVID-19への抗ウイルス療法で悪化例も、シンガポール
2020年3月5日
Journal of the American Medical Association
シンガポールの4施設で2020年1月23日-2月3日に確定した最初のSARS-CoV-2感染症患者18例の臨床的特徴と経過を症例集積研究で報告した。 患者の年齢中央値は47歳、9例が女性だった。12例に上気道感染がみられ、15例では鼻咽頭からのウイルス排出が7日以上持続していた。PCR検査で8例中4例の便、12例中1例の血液にウイルスが検出されたが、尿からは検出されなかった。6例が酸素吸入を要し、そのうち2例に集中治療を実施した。死亡例はなかった。 酸素吸入療法を実施した6例中5例をロピナビル・リトナビルで治療した。このうち3例は発熱が改善し、3日以内に酸素吸入量が減少したが、2例は急速な呼吸器不全を来し、病状が悪化。さらに4例に嘔気、嘔吐または下痢、3例に肝機能検査に異常がみられた。 ■■新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の関連情報を随時更新中!■■ ...
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