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COVID-19肺炎のCT所見と臨床症状に関連はあるのか

2020年3月7日  専門誌ピックアップ

中国・湖北省武漢市の医療機関4施設から収集した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による肺炎患者101例のデータを用いて、胸部CT所見と臨床症状との関連を後ろ向きに検討。非緊急群(軽症例および典型例、87例)と緊急群(重症例および死亡例、14例)を比較した。 対象患者の大半(71例)が21-50歳で、5例は家族内感染だった。発症時に多かった症状は発熱(79例)と咳嗽(63例)だった。COVID-19による肺炎を発症した患者の多くで、画像所見にすりガラス陰影(GGO、87例)、mixed GGOおよびコンソリデーション(65例)、病変の血管肥大(72例)、牽引性気管支拡張(53例)などの典型的所見が認められた。CTでは、末梢領域への分布(88例)、両側性(83例)、下肺野優位(55例)、多発性(55例)などの所見がみられる傾向にあった。 緊急群は非緊急群より年齢が高く、画像所見に不整形陰影(architectural distortion)、牽引性気管支拡張、胸腔内リンパ節腫脹、胸水が多くみられた(P<0.05)。 ■■新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の関連情報を随...