65歳以上の男女1万7412人を3年追跡した日本老年学的評価研究のコホート研究で、逆境的小児期体験と認知症の関連を検討。親の死、離婚および精神疾患、家庭内暴力、身体的虐待、心理的ネグレクト、心理的虐待の逆境的小児期体験7項目を評価した。 その結果、平均3.2年間の追跡で703人が認知症を発症した。年齢や性別などで調整した認知症発症リスクは、逆境的小児期体験の3項目以上該当した高齢者が1項目も該当しなかった高齢者よりも大きかった(調整後ハザード比2.18)。成人期の社会人口統計学的特性、社会的関係、健康状態などでさらに調整したハザード比は1.78(95%CI 1.15-2.75、P=0.009)だった。 ...
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