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同種造血細胞移植の死亡率に腸内細菌叢が影響か

2020年3月11日  New England Journal of Medicine

4施設の同種造血細胞移植中の患者計1362例を対象に、便中細菌叢組成と死亡の関連を観察研究で検討した。 その結果、多様性喪失と単一分類群優勢を特徴とする細菌叢崩壊パターンが観察された。独立コホートでの解析で、高多様性群の死亡リスクが低多様性群より低かった(コホート1:354例中104件 vs. 350例中136件、調整ハザード比0.71、95%CI 0.55-0.92。コホート2:87例中18件 vs. 92例中35件、同0.49、0.27-0.90)。サブグループ解析では、低多様性は移植関連死および移植片対宿主病関連死のリスク上昇と関連した。移植前に採取した検体でも細菌叢の崩壊が見られ、低多様性が生存不良と関連した。 ...