早期TN乳がん、術前化学療法＋ペムブロリズマブの効果確認

早期トリプルネガティブ（TN）乳がん未治療患者1174例を対象に、術前補助化学療法へのペムブロリズマブ上乗せ効果を第III相試験で検討した（KEYNOTE-522試験）。 中間解析対象となった最初の無作為化症例602例で、主要評価項目の病理学的完全奏効率はペムブロリズマブ群64.8％、プラセボ群51.2％だった（推定治療差13.6％ポイント、P＜0.001）。全例での追跡期間中央値15.5カ月で、手術不能となる病勢進行、局所・遠隔再発または2次性原発腫瘍、全死因死亡がペムブロリズマブ群の7.4％（784例中58例）、プラセボ群の11.8％（390例中46例）に発生した（ハザード比0.63、95％CI 0.43-0.93）。グレード3以上の治療関連有害事象発生率はペムブロリズマブ群78.0%、プラセボ群73.0%で発生し、このうち死亡例はそれぞれ3例、1例だった。 ...