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武漢のCOVID-19肺炎62例、CT所見の特徴

2020年3月10日  専門誌ピックアップ

中国・湖北省武漢市で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による肺炎患者62例のCT画像と臨床データを後ろ向きに解析した。 血液検査を実施した30例中24例(80.0%)にリンパ球減少がみられた。赤血球沈降速度と高感度C反応性蛋白値を評価した27例中18例(66.7%)に赤血球沈降速度の上昇、全例に高感度C反応性蛋白値の上昇を認めた。初回CT検査では、83.9%に多発病変、77.4%)に病変の末梢分布優位がみられた。マンホイットニーU検定でCT病変をスコア化すると、下肺野(4.5±3.7)が上肺野(3.0±3.4)が中肺野(4.5±3.8)より多く、後肺野(7.7±6.3)が前肺野(4.4±4.1)より多いことが分かった。 よくみられたCT所見は、すりガラス陰影(GGO、40.3%)、コンソリデーション(33.9%)、GGO+網状影(62.9%)、空胞陰影(54.8%)、微小血管拡張(45.2%)、線維化線条(56.5%)、胸膜下の線状影(33.9%)、胸膜下の透明線状影(53.2%)だった。気管支変化には気管支気像(72.6%)、気管支変形(17.7%)、胸膜変化には胸膜肥...