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COVID-19の画像所見で放射線科医の読影力を評価

2020年3月13日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)肺炎とウイルス性肺炎の胸部CT所見の違いを米中の放射線科医が見分けることができるかを評価した。対象症例は、中国・湖北省の医療機関7施設で特定したCOVID-19患者219例と米国の単施設で診断したウイルス性肺炎またはその疑い患者205例。中国人放射線科医3名が全424例の画像を盲検で読影し、COVID-19とウイルス性肺炎を識別した。その後、年齢をマッチさせた画像58組を無作為に選択し、米国人放射線科医4名が同じ方法で識別した。 その結果、中国人放射線科医3名が、それぞれ83%、80%、60%の確率でCOVID-19肺炎と非COVID-19肺炎を識別した。放射線科医計7名の感度は80%、67%、97%、93%、83%、73%、70%、特異度は100%、93%、7%、100%、93%、93%、100%で、特異度は高いが感度は中等度だった。 COVID-19肺炎の画像所見は非COVID-19肺炎と比べると、末梢領域への分布(80% vs. 57%、P<0.001)、すりガラス陰影(91% vs. 68%、P<0.001)、微細網状影(56% v...