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妊婦のCOVID-19、出生児に有害転帰も

2020年3月13日  専門誌ピックアップ

中国の医療機関5施設で、2020年1月20日から2月5日の間に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)陽性が確定した妊娠女性9例の出生児10例(うち2例が双生児)の臨床的特徴と転帰を後ろ向きに解析した。 SARS-CoV-2陽性が確定した妊娠女性9例のうち、4例が分娩前に発症し、2例が分娩日、3例が分娩後に陽性が確定した。母体の最初の症状はほとんどが発熱と咳嗽で、1例には下痢もあった。 出生児の8例が男児、2例が女児で、このうち4例が正期産児、6例が早産児、2例が在胎不当過小児(SGA)だった。6例が小児重症度スコア(Pediatric Critical Illness Score)90点未満だった。児の最初の臨床症状に息切れ(6例)、発熱(2例)、肝機能異常を伴う血小板減少(2例)、頻拍(1例)、嘔吐(1例)、気胸(1例)があった。執筆時点で5例が改善し退院、1例が死亡した。4例は入院中だが病状は安定している。出生から1-9日後に鼻咽頭ぬぐい液を採取した10例中9例の核酸検査は陰性だった。 ■■新型コロナウイルス(2019-nCoV)の関連情報を随時更新中!■■ ...