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高齢者優先インフル予防接種戦略は効果不十分の可能性

2020年3月16日  Annals of Internal Medicine

2000-14年にイングランドまたはウェールズに居住した55-75歳の成人を対象に、季節性インフルエンザワクチンによる入院・死亡抑制効果を観察研究で検討した。英国では年齢別のワクチン接種政策がとられており、65歳でワクチン接種率が急変することから回帰不連続デザインを採用した。 その結果、65歳を境にワクチン接種率が統計学的にも臨床的にも有意に上昇したが、ワクチン接種が高齢者の入院や死亡を抑制するとの確証は示されなかった。この推定は正確で、ワクチン接種の有効性を示した既報を十分に否定できた。 ...