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抗うつ薬の効果に及ぼす個人差の影響

2020年3月17日  JAMA Psychiatry

抗うつ薬の効果に個人差があるか、この個人差に疾患重症度や抗うつ薬分類、試験実施年の関連があるかを検討すべく、抗うつ薬による大うつ病性障害の急性期治療を検討した無作為化プラセボ対照試験87件(対象1万7540例)のメタ解析を実施した。 その結果、プラセボに比べると、抗うつ薬の効果には有意なばらつきが認められた(変動係数の比1.14、95%CI 1.11-1.17、P<0.001)。ベースラインのうつ病重症度は抗うつ薬の効果のばらつきを緩和しなかった。抗うつ薬のクラス別では、ノルアドレナリン作動薬よりも選択的セロトニン再取り込み阻害薬(同0.88、0.80-0.97、P=0.01)とその他の抗うつ薬(同0.87、0.79-0.97、P=0.001)の方が効果のばらつきが小さかった。 ...