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武漢のCOVID-19症例、ARDS発症の危険因子を特定

2020年3月17日  JAMA Internal Medicine

中国・湖北省武漢市の金銀潭医院で、2019年12月25日から2020年1月26日までに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による肺炎のため同院に入院した201例の臨床的特徴と転帰を後ろ向きに解析。急性呼吸窮迫症候群(ARDS)発症の危険因子を検討した。 対象患者の年齢中央値は51歳(四分位範囲43-60歳)、63.7%が男性だった。84例(41.8%)がARDSを来し、そのうち44例(52.4%)が死亡した。ARDSを発症した患者は、ARDSを発症しなかった患者と比べると、高血圧(27.4% vs. 13.7%)と糖尿病(19.0% vs. 5.1%、差13.9%)の基礎疾患がある患者が多く、呼吸困難(59.5% vs. 25.6%、差33.9%、95%CI 19.7-48.1)の症状が多く見られた。 二変量Cox回帰分析の結果、ARDS発症およびARDSから死亡への進行に関連する危険因子に、高齢(それぞれオッズ比3.26、95%CI 2.08-5.11、同6.17、3.26-11.67)、好中球増加(オッズ比1.14、1.09-1.19、同1.08、1.01-1.17)、臓...