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電子たばこによる肺疾患の実態 米の2州からの報告

2020年3月18日  New England Journal of Medicine

米国ウィスコンシン州およびイリノイ州公衆衛生局が、電子たばこによる肺疾患に関する共同調査を報告したた。症状発現90日以内に電子たばこ関連機器を使用し、画像所見に肺浸潤が見られ、他の疾患に起因するものではないと判断したものを電子たばこによる肺疾患と定義した。 最終報告では、症例患者数は98例だった(男性79%、年齢中央値21歳)。大多数の患者に呼吸器症状(97%)、消化器症状(77%)、全身症状(100%)が見られ、全例に胸部画像で両側肺浸潤が認められた。患者の95%が入院し、26%が挿管および人工呼吸器を要し、2例が死亡した。89%がテトラヒドロカンナビノール製品使用を報告したが、製品および器具はさまざまだった。イリノイ州では、2019年6-8月の重度肺疾患関連の月間受診率が2018年の同期間の2倍だった。 ...