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上部尿路上皮がん、術後化学療法でDFS改善

2020年3月18日  Lancet

腎尿管全摘除術を施行し組織学的にpT2-T4 pN0-N3 M0またはpTany N1-3 M0だった上部尿路上皮がん患者261例を対象に、術後90日以内に開始した白金製剤ベース補助化学療法(シスプラチンまたはカルボプラチン+ゲムシタビン、21日サイクルを4コース)の有効性を第III相非盲検無作為化比較試験で検討した(POUT試験)。 その結果、中央値30.3カ月の追跡で、主要評価項目に規定した無病生存率(DFS)は、経過観察群よりも術後補助化学療法群の方が有意に改善した(ハザード比0.45、95%CI 0.30-0.68、P=0.0001)。3年推定無病生存率は術後補助化学療法群71%、経過観察群46%だった。監視下の129例のうち5例(4%)にグレード3以上の緊急有害事象が発生した。治療関連の死亡はなかった。 ...