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抗うつ薬中止後の再発リスクに努力関連の意思決定が関連

2020年3月20日  JAMA Psychiatry

抗うつ薬が奏効した寛解期の大うつ病性障害患者123例と健常対照66例を対象に、報酬を得るためにどれほどの努力を費やすかの選択と意思決定の時間に寛解後のうつ病の経過が反映されているどうか、再発を予測できるかを予後研究で検討した。 その結果、主要サブサンプルで、患者(74例)は健常対照(34例)に比べて意思決定に時間を要することが示された(平均1.77秒 vs. 1.61秒、Cohenのd=0.52、P=0.02)。特に、抗うつ薬中止後に再発した患者(21例)は再発しなかった患者(39例)に比べて、意思決定時間が遅かった(平均1.95秒 vs. 1.67秒、Cohenのd=0.77、P<0.001)。意思決定時間の遅延は再発を予測した(確度=0.66、P=0.007)。患者は対照よりも費やす努力量も少なかった(F1, 98=33.970、P<0.001)。 ...