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COVID-19、リンパ球サブセットとNLRが重症例予測に有用か

2020年3月18日  専門誌ピックアップ

中国・湖北省武漢市の武漢同済医院で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院患者452例の患者背景と臨床データを解析。フローサイトメトリーによる末梢血リンパ球サブセット解析から重症例の特徴を検討した。 452例の年齢中央値は58歳(男性235例)、286例が重症だった。最も頻度の高い症状は、発熱、息切れ、喀痰、倦怠感、乾いた咳と筋肉痛だった。重症例では、リンパ球数減少、白血球数増加、好中球/リンパ球比(NLR)上昇、単球、好酸球および好塩基球の減少傾向が見られた。 重症例のほとんどが感染関連バイオマーカーと炎症性サイトカイン高値を示し、T細胞数は著明に減少していた。COVID-19患者のヘルパーT細胞と抑制性T細胞は概ね正常値未満だったが、重症例ではヘルパーT細胞がさらに低く、ナイーブヘルパーT細胞が増加、メモリーヘルパーT細胞が減少していた。COVID-19患者全体で制御性T細胞が低値を示し、重症例では損傷が顕著だった。 ...