前立腺がんの抵抗性移行にHSD3B1遺伝子型が去勢関連

転移性去勢感受性前立腺がん患者のドセタキセル併用療法を検討したCHAARTED試験の参加者475例を対象に、性腺外でのジヒドロテストステロン（DHT）合成を増強するthe adrenal-permissive HSD3B1（1245C）と去勢抵抗性前立腺がん（CRPC）への早期移行の関連を検討。HSD3B1（1245C）アレル保有率は56.8％だった。 その結果、腫瘍体積低値の患者の2年時無CRPC率はHSD3B1（1245C）群51.0％、DHT合成を抑制するthe adrenal-restrictive HSD3B1（1245A）群70.5％（P＝0.01）、5年全生存率は57.5％、70.8％（P＝0.03）となり、いずれもHSD3B1（1245C）群で低かった（CRPC移行のHR 1.89、95％CI 1.13-3.14、P＝0.02、死亡のHR 1.74、1.01-3.00、P＝0.045）。腫瘍体積高値の患者では遺伝子型と転帰との関連、遺伝子型とドセタキセルとの相互作用は見られなかった。 ...