1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. ヘディングの神経眼科的機能への影響

ヘディングの神経眼科的機能への影響

2020年3月24日  JAMA Ophthalmology

成人サッカー選手78人を対象に、脳震盪に至らない程度の頭部衝撃による神経眼科的機能への影響を無作為化試験で検討。参加者を時速25マイルのボールを10回ヘディングするグループとキックするグループ(対照)に割り付け、ヘディングまたはキックの前、0、2、24時間後にKing-Devick検査(KDT、カードに並んだ数字を間違えないようにできるだけ早く読む検査)を実施。KDTの速度・誤答と眼球運動機能の輻輳近点を評価した。 データが取得できた67人(平均年齢20.6歳)の検査を解析した結果、両群で時間の経過と共にKDTの速度の改善が見られた(ヘディング群:0時間-1.2秒、P=0.03、2時間-1.3秒、P=0.05、24時間-3.2秒、P<0.001、キック群:0時間-3.3秒、P<0.001、2時間-4.1秒、P<0.001、24時間-5.2秒、P<0.001)。キック群はヘディング群に比べて、0時間(群間差-2.2秒、P=0.001)、2時間(同-2.8秒、P<0.001)、24時間(同-2.0秒、P=0.007)の全評価時点でKDTスピードが速かった。 ...