1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. COVID-19難治例の危険因子に男性、入院時の食欲不振、発熱なし

COVID-19難治例の危険因子に男性、入院時の食欲不振、発熱なし

2020年3月23日  専門誌ピックアップ

中国・湖北省の武漢大学中南病院で、2020年1月1日から2月5日までに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者155例を対象に、難治例の特徴を検討。入院後10日以内に臨床的、画像的寛解に達した「普通型」とそれ以外の「難治型」に分け、それぞれの臨床的特徴を比較した。 対象患者の年齢中央値は54歳(四分位範囲42-66歳)、55.5%が男性だった。普通型(70例、45.2%)と比べると、難治型は高齢で(P<0.001)、男性(P=0.011)、基礎疾患の併発例(P<0.001)が多く、発熱例は少ないが(P=0.012)、発熱時の最高体温が高かった(P=0.005)ほか、息切れ(P=0.009)と食欲不振(P=0.005)が多く、入院時の重症度が高かった(P<0.001)。また、難治型は好中球(P=0.017)、AST(P=0.004)、LDH(P=0.017)およびCRP値(P=0.001)が高く、血小板(P=0.049)とアルブミン値(P=0.001)が低く、両側性肺炎(P=0.031)と胸水(P=0.006)の発生率が高かった。さらに難治例は、酸素療法(P<0.001)と人工...