新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の集団発生に対する各国の健康危機管理能力を評価するため、2018年に182カ国が提出した国際保健規則(IHR)加盟国年間報告(State Party Annual Reporting:SPAR)を分析。(1)予防、(2)検出、(3)対応、(4)運営(資源と調整能力)、(5)即応性――の5項目の指標を国ごとに5段階で評価した(レベル1が最低、レベル5が最高)。 182カ国のうち、52カ国(28%)の予防能力、60カ国(33%)の対応能力がレベル1または2と低かった。81カ国(45%)の予防能力、78カ国(43%)の対応能力がレベル4または5と高く、運営上の準備が整っていることが示された。44カ国(24%)に感染症の集団発生などのリスクおよびイベントに対して有効な運営能力がなかった[7カ国(4%)がレベル1、37カ国(20%)がレベル2]。102カ国(56%)の運営能力がレベル4または5だった。32カ国(18%)の即応能力が低く[2カ国(1%)がレベル1または2、30カ国(17%)がレベル2]、104カ国(57%)が新興感染症の集団発生に対する...
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