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記憶力と歩行速度の低下で認知症リスク増加

2020年3月25日  専門誌ピックアップ

高齢者の記憶力低下および歩行速度低下の併発と認知症リスクとの関連を評価するため、米国と欧州の前向きコホート研究6件に参加した個別被験者(計8699人、平均年齢70-74歳)データのメタ解析を実施した。 その結果、1000人年当たりの認知症発症率は5-21だった。Cox比例ハザード回帰解析で、認知症発症リスクは、記憶力および歩行速度の低下なし群に比べ記憶力のみ低下群で2.2-4.6倍(プール解析でのハザード比3.45、95%CI 2.45-4.86)、歩行速度のみ低下群で2.1-3.6倍(同2.24、1.62-3.09)、記憶力低下+歩行速度低下群で5.2-11.7倍増加した(同6.28、4.56-8.64、プール解析でのハザード比3.45、2.24、6.28)。 ...