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白内障手術後のステロイド、NSAIDより後嚢混濁発生率低い

2020年3月26日  専門誌ピックアップ

白内障手術を受けた2万5818例を対象に、術後の後嚢混濁に対する抗炎症薬の効果をコホート研究で検討。ステロイド単独、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)単独またはステロイド+NSAID併用のNd:YAGレーザー後の嚢切開術実施率を比較した。 その結果、ステロイド単独療法群はNSAID単独療法群と比べて嚢切開術率が有意に低かった(ハザード比0.76、95%CI 0.62-0.93、P=0.009)。併用療法で、ステロイド単独療法に対する追加的な効果は示されなかった。年齢、性別、偽落屑およびリスク分類で調整したコックス回帰分析でも、ステロイド単独療法群はNSAID単独療法群と比べ嚢切開術率が有意に低いことが予測された(同0.70、0.52-0.88、P=0.001)。 ...