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結核潜在感染者の結核発症率は高い

2020年3月27日  British Medical Journal

ツベルクリン皮膚反応検査(TST)またはインターフェロンγ遊離試験(IGRA)陽性者の年間結核発症率を明らかにするため、後ろ向きまたは前向きコホート研究および臨床試験の系統的レビューとメタ解析を実施した。 その結果、一般集団を対象とした試験3件で、TST硬結10mm以上の患者3万3811例の1000人年当たりの結核発症率は0.3(95%CI 0.1-1.1)だった。19のリスク集団から成る不顕性結核感染検査陽性患者11万6197例では結核発症率が一般集団よりも一貫して高かった。1000人年当たりの結核発症率はIGRA陽性群17.0(同12.9-22.4)、TST陽性(硬結5mm以上)群8.4(同5.6-12.6)で、HIV陽性患者では16.9(同10.5-27.3)、27.1(同15.0-49.0)だった。検査法やリスク群に関係なく、陰性群に対する陽性群の発症率比は有意に1.0を上回った。 ...