1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. ARDSの酸素療法、低めの目標値で生存率改善せず

ARDSの酸素療法、低めの目標値で生存率改善せず

2020年3月25日  New England Journal of Medicine

急性呼吸窮迫症候群(ARDS)患者201例を対象に、酸素療法の目標値を動脈血酸素分圧(Pao2)55-70mmHg、酸素飽和度(Spo2)88-92%とする保守的酸素療法とPao2 90-105mmHg、Spo2 96%以上とするリベラルな酸素療法による生存転帰改善効果を多施設無作為化試験で比較sした(LOCO2試験)。 その結果、主要評価項目に規定した28日時の全死亡率は、保守的酸素療法群34.3%、リベラル酸素療法群26.5%(差7.8%ポイント)、90日時では44.4%、30.4%(同14.0%ポイント)だった。安全性に懸念があり、主要評価項目に有意差が見られる確率が低いため、試験は早期に中止された。 ...