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COVID-19重症度別のCT所見の特徴

2020年3月25日  専門誌ピックアップ

中国・安徽省の医療機関6施設に入院した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者73例を対象に、胸部CT所見と臨床データを疾患重症度別に分析。新型コロナウイルス肺炎診療ガイドライン第5版の重症度分類に基づき、6例(8%)を軽症、43例(59%)を典型例、21例(29%)を重症例、3例(4%)を重篤例に分類した。 感染者との接触から発症までの期間は、38%が3日以内、58%が3-7日、4%が7日以上だった。主な臨床症状は、発熱(93%)、咳嗽(82%)、倦怠感(75%)、喀痰(53%)、食欲不振(27%)で、4%(3例)が無症状だった。 軽症例は、CT所見に明らかな異常はなく、肺感染の変化も軽度だった。典型例は、いずれもCT画像で肺辺縁部にすりガラス陰影(GGO)を認め、小葉間中隔肥厚の有無は症例によって異なった。重症型は、76%にGGO、24%にコンソリデーションが広範囲に認められた。重篤例には、無気肺と胸水を伴う広範な「白色肺炎」が認められた。疾患の回復期では、CT異常所見が完全に消失した症例もあれば、線状陰影が残っている症例もあった。 ...