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COVID-19患者を診療する医療者の精神症状リスク

2020年3月26日  専門誌ピックアップ

中国で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診療に携わる医療従事者を対象に、精神的ストレスをアンケート調査で評価。発熱外来やCOVID-19患者病棟がある医療機関の医療従事者を適格とし、34施設の計1257人から回答を得た。 回答者の64.7%が年齢26-40歳、76.7%が女性。60.8%が看護師、39.2%が医師だった。60.5%が武漢市内の病院で勤務し、41.5%が最前線で患者の診察や治療、看護に当たる医療従事者だった。 回答者の多くが、抑うつ(50.4%)、不安(44.6%)、不眠(34.0%)および精神的苦痛(distress、71.5%)の症状を報告した。看護師、女性、最前線の医療従事者、武漢市内で勤務する参加者の方が、その他の医療従事者より精神的症状の重症度が高かった[うつ病重症度を評価する質問票(PHQ9)中央値:医師4.0 vs. 看護師5.0、P=0.007、不安状態評価尺度(GAD)中央値:男性2.0 vs. 女性4.0、P<0.001、不眠重症度指数(ISI)中央値:最前線6.0 vs. 非最前線4.0、P<0.001、改訂出来事インパクト尺度(IES...