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COVID-19、日本の流行ピークは初夏から真夏か

2020年3月26日  専門誌ピックアップ

日本の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行ピーク期を感染流行数理モデル[SEIRモデル、S(感受性者数)、E(曝露者数)、I(感染者数)、R(回復者数)から構成]で予測。2020年1月15日から2月29日までに報告されたCOVID-19新規感染者のリアルタイムデータから、基本再生産数(R0)と流行のピーク期を推定した。神戸大学の國谷紀良氏によるJournal of Clinical Medicine誌での報告。 ポアソン分布の最小二乗法による感染率(β)の推定値に基づくと、流行時のR0は2.6(95%CI 2.4-2.8)で、流行は7月下旬から8月下旬にかけてピークに達すると予測された。社会的な対策によって感染率が低下すると仮定すると、学校閉鎖やイベント自粛などを3月1日から1カ月間実施した場合、流行規模は変わらないが、流行のピーク期は後ろ倒しになることが推定された。しかし、ある一定の効果を得るには、6カ月間の長期にわたる対策が必要な可能性も示された。 ...